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俺の目の前で人魚が微笑んでいる。彼女は海面から顔を出し、船の側で海中を見ている俺に変わらない微笑みを向けていた。 レジャーダイビング体験。といっても免許の必要なそれではなく、観光の一環として出来る足ヒレとシュノーケルを咥えただけのものや、水中バイク。顔に逆さにした金魚鉢を被るアレである。その程度のもの。 だが、このイベントは毎回人気であった。その理由が、目の前で微笑んでいる人魚。足がヒレになっており、胸に貝殻のビキニ。腰の部分は鱗と肌の境目まできちんと作られた美少女着ぐるみとの遊泳である。 常夏のある町。今ここはある観光に力を入れていた。昨今のゆるキャラブームに乗り、だが何を勘違いしたのか、美少女着ぐるみでのアピール。 だがこのアイデアが一部オタクな連中や、小さな子供を連れた家族連れに人気を博し、そこからジワジワと業績を伸ばしていた。 向こう側が見える透明な背ビレがヒラヒラと揺らしながら、その人魚『マーメイちゃん』が海中を泳いでいく。 場所は深さこそ、20メートル前後だが、ごろごろと大きめの岩が転がり、魚の住みかとなっているのと同時に、小さな子供の足場代わりとなっている場所。 だからこそこういった観光の場所にも選ばれるが、中に入った人を隠せるように一回り大きく作られているマーメイちゃんにとっては狭い。 だけどそんな迷宮じみた海中でも我が物顔で泳ぎ回るマーメイちゃん、正確にはその操者は流石だと言わざるを得なかった。 時々、腰のあたりに着けたポーチから、チャック付きのビニール袋を出して、そこから魚のエサを取り出し、この辺りを泳いでいた色取り取りの魚を呼び寄せていた。 魚にその周りを囲まれているその様子は、リアルさに欠ける美少女着ぐるみであることを逆に神秘的に見せていた。海面に顔をつけ、海中を覗いているとマーメイちゃんが本物の人魚のように見えて来る。 「そろそろ帰りますよー…」 イベント会社の船の上から船頭の声が周りに響く。海中に居たマーメイちゃんや、イベント会社の、子供が海中に落ちたり、事故が起きた時に対処するために海中に居た人達がウェットスーツから海水を滴らせて船の上へと上がってきた。 どうやら夢中になってマーメイちゃんを見ている間に時間が来たようだ。 船上に上がってきたマーメイちゃんは、備え付けられたベンチに腰掛けながら、近寄ってきた子供の相手をしている。長い七色の髪から滴る海水をそのままにしたまま。 陸上に戻った俺は観光を兼ねてブラブラ散歩をしていた。夕食までの自由時間であり、そこそこ時間はある。この地のお土産を買わせる目的があるのだろう。少し遠目に足を延ばしても余裕がある様に時間が組まれており、あちこちの土産屋や、地元の市場で同じツアー客の姿を見かけた。 だけど、俺はそんな気分ではなかった。来れなくなった元々オタクな友人の代わりに来ただけなのだから。 なんでも、必死扱いて申込みが殺到した為に抽選となったこのツアーの抽選に当たったのはいいが、インフルエンザで来れなくなり、無駄にするのは嫌だと、無理やり俺に押し付けて来たのだ。 だから土産は期待するなよとだけ言って、溜まっていた有給を使ってやって来たのだ。 その友人の土産も、あれだけマーメイちゃんの写真と言っていたからと、近くの観光協会で売られていたマーメイちゃんの写真集と、当地土産の定番であるクッキーの箱詰めをダイビング前に買っているので問題もないだろう。 ふらふらと歩き、外れまで来てしまっていた。そういえば此処って、あのマーメイちゃんのダイビング体験に出る時に、マーメイちゃんを乗せた場所だ。 マーメイちゃんが着ぐるみである以上、ましてやあの船はそれ程大きくなく、着替える場所が無い為、マーメイちゃんのまま船に連れて来られていた。 そして帰りもこの辺りで降ろされていた筈。案外マーメイちゃんの着替えている場面に出会えるかなと思ってしまった。 馬鹿馬鹿しいと、たった一回で俺も虜になってんじゃないかと思い直す。 いまだ降り注ぐように輝く太陽光に汗を掻き、少し日陰で休憩しようと、傍に有った建物の壁を背にして凭れ掛かる様に座った。 「チャックだけ降ろしておきますね。」 そんな時、そんな声が聞こえた。 少し離れた場所に、大きなテントが張られている。どうやらそこから聞こえてきたようだった。 その時はなんで見に行ったのか判らないが、気になって見に行った俺は、開いている隙間から覗き込み、そこでマーメイちゃんを見た。 マーメイちゃんの背びれが取れており、背中側がパックリと割れている。そこから黒いウェットスーツが見えている。 まるで蝉の脱皮の様に、徐々に黒いそれが出てくる。 顔は、俺が見ている側に背中を見せている為見えないが、水中メガネのゴムが見えていた。それを上半身だけ出した状態で、真っ黒な手で取り去ると、後頭部まで覆っていたダイビングスーツを脱ぎだした。 その前でマーメイちゃんの着ぐるみがクタッと垂れている。 (……結構美人だな) 熱気を取る為だろう、顔を左右に振り、その時見えた素顔に思わず見とれる。化粧はしていないのに、野暮ったさは無く、ご当地のと言うのであれば、アイドルと言われても通用しそうだ。 「なっ…」 「えっ…」 ただそれも首から下を見るまでであったが、思わず出してしまった声に、マーメイちゃんの操者もこちらを振り向き、そして確信してしまう。 「…お、男?」 「だっ、誰ですかっ!?」 「まっ、待て、あやしい者じゃないっ!!―――って言っても信じて貰えないだろうけど…」 やけにガッシリしていたのだ。それだけなら筋肉質なだけと言えるかもしれないが、前を向いた時に胸が無い。いや男の上半身が見えてしまったのだった。 見られていたとは思っても見なかったのだろう。誰何してくる操者に両手を振りつつ、言い訳をする様に言葉を重ねる。 だがそんな俺の支離滅裂な言い訳がおかしかったのだろう、マーメイちゃんの操者は笑い出してしまっていた。 「ああ、ジーとこっちを見てた人ですか…」 「バレてたか。」 「それはそうですよ。興味ありませんって顔しながら、絶対に視線を外しませんでしたから。」 「すまんな。マーメイちゃんに完全に一目ぼれしてしまった。」 着替える間、マーメイちゃんの操者である整(まさし)君と背中越しに話していると、以外にも話は弾んだ。 別に男同士で、見ても大丈夫だと思ってはいたが、なんとなく顔をそむけてしまっていた。 整君の顔があまりに女顔だったのもあるし、何よりマーメイちゃんの中身だと意識してしまったら、気まずく顔を合わせ辛かった。 「双子の姉と二人でマーメイちゃんやっているんですよ。」 「そうなのか?」 「はい。元々姉は地方のスーツアクターをやってまして、地元活性化に協力したいと言い出して、そして出来たのがマーメイちゃん何です。」 マーメイちゃんは今の様に公認キャラクターではなく、自分の家でやっている個人経営の会社を盛り上げて、整君の家の会社は例のマーメイちゃんの企画をやっている。そこから地方活性に繋がればいいな程度の非公認キャラクターだったらしい。 それが以外にも大当たりして、それならばいっそ大々的に売り出そうという話になったのだそうだ。 ちなみに今も海にマーメイちゃんは居り、そのマーメイちゃんは整君の姉が操者をやっているそうだ。 イベント自体はそれ程長い時間ではないが、船での移動時間も考えると2時間近く、着ぐるみで居なくてはならず、一日三回行われるマーメイちゃんイベントは二人で回しているのだそうだ。 「着ぐるみに入る瞬間、……見て見ます?」 そう言われた。なんでも姉の知り合いに着ぐるみオタクが居て、その人は着ぐるむ瞬間を見るのが好きなんだそうだ。俺もそう思われたのだろうか?だが、実際見てみたいのも確かで…… 「良いのなら、見せて欲しい。」 「なら、明日12時にここに来てください。」 「分かった。」 次の日の昼前に、ツアーの今日の予定は午前のみ予定があり、朝食はホテルで、昼食は商品券を渡されて市場等の地元の店で自由にというスケジュールである為、昼食を取らずに整君の待つテント小屋?掘立小屋?へとやって来た。 「ああ、来ましたか。こちらも、ちょうど着ぐるみを着る所ですよ。」 目の前には黒いウェットスーツに身を包み、水中ゴーグルを装着して出ている所は口元ぐらいの整君が俺に気付いて声を掛けてくる。 彼の足元にはマーメイちゃんの着ぐるみが…… 「あの、それでスミマセンが、着るの手伝だってもらえません?」 「俺がか…」 「はい、何時も手伝って貰っている人が急に休んじゃって、説明はしますから。」 「あ、ああ、かまわないが…」 「すみません。…えっと、声が聞こえ辛いと思いますが、よろしくお願いします。」 なんだか声が昨日よりも高くなっている?スタッフも休んだと言っていたし、もしかして連日の疲れでも溜まっているのだろうか? 「前は自分でも着替えられますから、後ろだけお願いしますね?」 「あ、ああ。」 そんな事を考えている間にも整君は足元からマーメイちゃんに入って行く。マーメイちゃんの皮膚は光沢があり、もしかしなくてもラバー系の素材を使っている様だ。 「この着ぐるみ、海中でも大丈夫なようにゴムで出来ているんですよ。その所為で着づらくて着づらくて。」 そんな事言いつつ、ピチピチと音を立てて手際よく足をヒレに収めて行く。 手も入れて、腰ぐらいまで来た後は、マスクの部分を持ち上げて顔を居れた。 「今からチューブ咥えますから、耳を口元に近づけて貰えないと聞こえないと思いますよ?」 「分かった。」 整君がマスクに顔を埋めて行く。まだ背中側が開いているので、声は聞こえて来るが、直ぐに「背中のチャックを降ろしてください」と言って来た。 『次に、そのチャックの外側の幕を閉じて、これでその幕を挟んでください。』 そう言われ渡されるヘアーアイロンの様な物。出る時はどうやって出るんだ?と思いながら言われたとおりにする。 「おお!?」 思わず驚きの声が漏れた。ヒラヒラしていたゴム質なそれが、熱で溶かされて透明なヒラヒラとした背びれへと変わって行ったのだ。 「凄いな、これは。」 思わず感嘆の声を上げてしまった。だがマーメイちゃんの中に入った整君は何も答えない。そこでああ、そうかと思い直し、マーメイちゃんの口元に耳を寄せて行くと…、シューという空気が抜けるような音がする。 「何処か失敗したかっ!?」 『あっ、いえいえ、これは空気で密封する音ですよ。』 これから海中へと潜って行くのだ。下手をすれば海水が中に入ってしまい、潜る用の装備を着ているとは言っても問題になりそうで慌てていると、マーメイちゃんがすまなさそうに答えてきた。 中へと海水が入らない様に、中に空気を充満させているのだと言う。それと同時に、マーメイちゃんという重装備をしていても動きやすい様に、マーメイちゃんは二重幕になっており、そこに空気を送り込んでぴっちりとさせているのだそうだ。 「うおっ!?」 『あはは、これは着ぐるみですよ?』 「そうだけど、そうなんだろうけど…」 口元に耳を寄せて説明を聞いていた俺は、ふとした瞬間下を見てしまい、プックラとしてきたピンク色の先端を持つ、体格に合わせる為かそれなりに大きい胸を凝視してしまう。 気恥ずかしくなって慌てている俺に、整君は思わず笑ってしまっていた。貝殻のビキニを渡されて、恐る恐る?恥ずかしい気分になりながら付ける。 背中側で金属で止めるタイプなので、苦労はしないが、なんとなく無性に恥ずかしい。 『運ぶの、お願いできますか?』 「あ、ああ…」 そういい、両手をこちらに向かって伸ばしてくる。確かにこの格好では歩けないし、昨日見た時もスタッフが運んでいた。 その事を思い出しながら、俺はマーメイちゃんを横抱き。所謂お姫様抱っこと言われるアレで、昨日見た船の停泊所まで運んだのだった。 そんなマーメイちゃんを運んでいる姿をこっそりと見守る二つの影があった。 「本当にこれで上手くいくんですか?」 「ああ、いくはずだ。あいつ、隠しているけど異形フェチと密閉系の拘束フェチなんだよ。」 「異形フェチ?」 「正確にはちょっと違うけど、要するに特殊メイクされてたり、コスプレしてたり、ボディペイントとかな…」 「ああ、だから着ぐるみですか。」 其処に居たのは整君と、そしてインフルエンザで来れなくなった筈の親友であった。 事の経緯はこうだ。整君の姉、聖(ひかり)がイベント会社との提携の話の為に、知り合いである親友の会社に出向いた時、ある男に一目惚れをしてしまう。それが今マーメイちゃんを運んでいる男であり、マーメイちゃんの中身はこの聖であった。 ただ何も知らない女から、いきなり告白しても上手くいくわけも無く、ただ意外な事にこの男と知り合いは親友の仲だと知り、相談した所、今回の企画が考えられたという訳だ。 男はマーメイちゃんの中を、自分が見たイベントの時も、今回も整であると思い込んでいる為、マーメイちゃんに照れながらも、密着してくるマーメイちゃんを受け入れている。 整と聖は双子であり、二卵性双生児であるにも関わらず一卵性の様に顔が似ていた事が、今回の企みを後押ししていた。 確かに男性と女性では体格は違うが、ウェットスーツを着てしまえば見えている所は顔だけであり、ましてや着ぐるみの中に入ってしまえば解らなくなる。 「でも姉さんも良くやるよ、二回連続だからね。」 このマーメイちゃん着ぐるみは、海中でも行動できるように作られている為、圧迫感がとんでもなく、また熱が籠ってしまう。だからこそ交代で着ぐるんでいたのだが。 「後は、何時アイツにばらすかだなぁ…」 「それこそ最終日でいいんじゃないですか?」 「そうだな。後は聖ちゃんの努力次第ってことで。」 このツアーは全日程四泊五日。という事になっており、あと二日あるから。それまでにばれてしまったら仕方ないにしろ、変に今ばらして拗らせてしまっては元も子もない。 船にマーメイちゃんを運んで、一息吐いている男が二人の視界の先に居た。 (ここで完結) 上へ
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咲「さて入れるか…」 そう言って、咲さんは私の体を動かし、ブーりんの中に入れ始めた。 私はされるがまま着ぐるみの中に入れられた。 咲「閉めるね~」 そして、背中のチャックは閉められた。 この閉鎖感。ただでさえ全身タイツで顔まで覆われ、足もバンドで固定され、 さらには分厚い着ぐるみに入れられる…しかもそれが、大好きな咲さんに… 軽くいきそうなくらいの快感に見舞われる…。 咲「さてと…園内にいくね~」 咲さんの声がうっすら聞こえる。 そして、園内に出たと思われる頃、子供達の声がうっすらと聞こえ始めた。 裕恵(愛想を振りまかなきゃ…) 私は必死に動いた。 そしてしばらく時間が経過した時、何か背中に重みを感じた。 裕恵(な!?何?背中に何か乗ってきた!ちょ…ちょっと苦しいよ…) 四つん這いの状態のお腹側には衣装があり背中に物が乗れば、当たり前に挟まれて苦しい。 しかしながら、今気がついたが、背中のチャックの部分は薄く出来ており、 背中に乗っている物の感覚が伝わってくる。 何か柔らかいものだった。薄っすらだが、周りの声が聞こえた。 客「ラビりんがブーりんの上に座ってる!かわいい!!」 裕恵(も…もしかして、咲さんが私の背中に座ってる?? ってことは……この柔らかい感触は、咲さんのお尻!!! く…苦しいけど、咲さんのお尻が…私の背中に…!? あ…あ…たまらないよぉ…この柔らかい感触…さ…咲さん…) 背中に当たる咲さんのお尻の柔らかな感触。しかもポーズをとっているのか、 そのまま私の上で、その柔らかなお尻は微妙に動き続ける…。 あの咲さんが着ている光沢のある全身タイツのお尻が私の背中にくっついている。 そう考えると、この状況はたまらない。 その状態が何分続いただろうか…。 腹部を圧迫される快感、そして、咲さんのお尻… 裕恵(ちょ…ちょっと…咲さん…私…いっちゃいそう…や…やめて…ください… あ…あ…あぁっ…あああっ!!) 私は軽くいってしまった。まさか、パークの着ぐるみの中でいってしまうとは…。 少しして、自分を取り戻した時には、背中に感触はなく咲さんは降りたようだ。 正気は取り戻したものの、快感でいってしまった火照り… そして、衣装に包まれた暑さで、私の体は大変なことになっていた。 そんな時、うっすら咲さんの声が聞こえた。 咲「ヒロ、一応…今、園内から後ろに入ったけど、この場所衣装は脱げないの。 もしかしたら、他の人に見えちゃうからさ…このまま脱がずに次いける?」 正直いうと、もう体は限界なんではないかと自分では思っていた。 しかし、このきつさの快感に浸っている自分もいた。 裕恵「…きつい…です…けど…」 そんな私を見透かすように咲さんは、 咲「え!?何?聞こえないよ?…あ!?衣装で声が聞こえないのかぁ… しょうがないな…いけるなら…あ!?【いきたい】なら、前足動かして」 その咲さんの言葉を聞いて、私はつい前足を動かしてしまった…。 もうすでに、私はこの状況に快感を覚え始めてしまっていたのである。 咲「お!?さすがヒロ!やる気だねぇ…もう1時間半は経ってるけど、 まだいけるね…いくとこまでいっちゃいなよ…好きだね…」 その咲さんの支配的には言葉にすら気持ちが高揚してしまった。 そんな時、少しではあるが尿意があることを感じた。それすらも咲さんは見透かし、 咲「ヒロ、おしっこしたくなったら中でしちゃいなよ。だいぶ時間もたったし、 そのためのオムツだからね」 裕恵(そ…そんな…そういわれても…さすがに着ぐるみの中でおしっこなんて…) 咲「さて、いくよ」 咲さんはそう言って、また園内に出て行った。 すでに着始めてから2時間くらいは経っただろうか…。 自由の利かない状態で包まれている感覚に浸っていると、大量の汗が大変な事態を引き起こした。 頭の部分も大量に汗をかいているため、顔を覆う全身タイツがかなりの水分でビショビショに なってきた。そしてそのタイツは顔に張り付く。乾いている時はなんともなかったが、 ここまで濡れると、呼吸が困難になり始めたのである。 裕恵(ちょ…ちょっと…タイツが顔に…張り付くよ…) 息をするたびに、顔のタイツが浮いたり、張り付いたりを繰り返す。 しかし、この状態で着ぐるみを着ている以上、もちろん手でどうすることも出来ない。 さらに自分では帰りようもない。 裕恵(く…苦しい…よ…咲…さん…ホントに…死んじゃう…よ…) しかし容赦なく呼吸をするたびに、タイツは顔に張り付いたり浮いたりしていた。 さらに追い討ちをかけるように、また尿意をもよおしてきた。 裕恵(あ…やばいよ…おしっこ…したくなってきた…) その時である、また、背中に柔らかい感覚が乗ってきた。 裕恵(あ!?咲さん…また…咲さんのおしりが!?…) 咲さんのお尻の柔らかな感覚、もう私にはたまらない… そのお尻が私の上にのることにより、私の膀胱は圧迫され、さらに尿意は加速された。 もう私の中ではいろいろな事が起きすぎて、頭の整理がつかない。 足はバンドで固定され、着ぐるみを着なくても獣のような状態で、 さらにその状態で着ぐるみにつつまれ、 分厚い着ぐるみのため、かなりの暑さになり、 まったく自分で自由に移動することもできず、 さらに、全身タイツと大量の汗のせいで呼吸もあまりできなくなり、 さらには、尿意をもよおして着ぐるみの中でオムツに出しそうな状況で、 とどめに咲さんの光沢タイツのお尻が背中に接して、私を圧迫する。 もういろいろありすぎて頭の中も体もグチャグチャになった。 裕恵(咲…さん…も…もう…無理…です…いろいろと…おしっこも…でちゃうよ…) それでも容赦なく、咲さんのお尻は私を攻め続ける。 裕恵(も…もらしちゃうよぉ…着ぐるみの中で…オムツになんて…) 必死で我慢したが、尿意以外の快感も私を襲い続けるため、そう理性すら制御できない… 裕恵(あ…も…もう…無理…あ…ああぁ…) ついに、着ぐるみの中でおしっこを漏らしてしまった。 裕恵(は…はずかしいよ…おしっこ…オムツに…) そんな感情はよそに、この攻められる状況は追い討ちをかける。 すると、背中にさっきとは違う、全体に感じる重さが伝わってきた。 裕恵(…な…なに…今度は…?) 客「わ~ラビりん、ホントに仲良しなんだね!抱きついちゃって」 うっすらと聞こえるお客の声。 裕恵(…ってことは…さ…咲さんが…私に抱きついてるの…!? …この…背中の柔らかい感覚は…咲さんの胸…!? あ…あぁ…それは…む…無理…!?) これだけの状況が重なっているうえ、私の上に咲さんが覆い被さり、胸を押し付けている。 体の自由は利かない、見えない、その状況で背中から伝わる咲さんの感触。 さらには、呼吸もしにくい、着ぐるみのよる暑さ。 もう、私の頭の中はグチャグチャだった。 裕恵(…あ…あ…あぁ…もう…だめ…だ…何が…なんだか…咲さん…) 咲さんが覆い被さることにより、さらに暑くなる。 汗の量も半端ない量になりさらに私の呼吸を困難にさせた。 容赦なく顔に張り付くタイツ。 さらに咲さんは私の背中に抱きつき続ける。 裕恵(あ…咲…さんの胸…体…全身の柔らかさが…私を包んでる… はぁ…はぁ…はぁ…息も出来ない…よ…) 背中の状況を想像すればするほど、気持ちは高揚し呼吸も荒くなる。 裕恵(く…苦しい…はぁ…はぁ…咲さん…柔らかい…よ…) 全く動けない状況で私は…本当にされるがまま…。 裕恵(咲さん…無理…咲…さん…咲さん…も…もう…だめ… やめて…た…助けて…私…どうか…なっちゃう… あ…あ…あぁ…あ…あっ…あ…あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!) 私は完全にいってしまった・・・・・・・・ その後の記憶はいまいち曖昧だが、その次にの記憶は咲さんの声だった。 咲「あらヒロ…動かなくなったからどうしたのかと思ったけど…」 そう言って着ぐるみから引っ張りだされた。 私は動くことも出来ず、されるがまま、まるで物のようだった。 汗でビショビショに濡れた全身タイツの不思議な物体がヌルッとそこに横たわる。 咲「好きなんでしょ…こういうの…」 私は暑さと、いってしまった快感で、まともに動くことは出来なかったが、 咲さんのその言葉に、首を少しだけ動かした。 咲「そんな喜ばなくても…ヒロったら…」 その時、遠くからチーフの声が聞こえた。 チーフ「咲ちゃん、まだ着替え中でしょ、今日はお疲れね。俺もうあがるから」 咲「お疲れさまで~す!私達も着替え終わったらあがりま~す!」 チーフはもう帰ったようだ。 咲「さてと…今日は【園内】の快感はおしまい… も~う、ホントにヒロは好きなんだから…そんなに求めないでよ…」 何も言っていないが、というか言葉すら出せないが、咲さんは勝手に話を進める。 咲「よいしょっと…」 咲さんが私の体をまた動かし始めた。この感じは…!? 咲「はい…ヒロ閉めるね~」 どうやら、私はまたブーりんの中に入れられたようだ。 咲「さてと…ヒロ、今日はお疲れ様ね~。んじゃお先に上がるね」 裕恵(え!?ちょ…ちょっと…自分じゃ脱げない…!?) 咲「それじゃ!お疲れ!……好きなんでしょ……また明日」 咲さんはそう言い残して、部屋を出て行った。 取り残された私は、ただただブーりんのままいることしか出来なった。 …これが…私と咲さんの関係…これからずっと続く…二人の始まりだ… この先ずっと… おしまい---- 上へ
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【顔出し着ぐるみ史 > 続々・顔出し着ぐるみ史】カテゴリです。 ここでは、2000年代後半に入ってから急激に廃れていったマスコミにおける顔出し着ぐるみのことをまとめます。 ゆるキャラブームの台頭及びアニ顔ドーラーブーム 【コラム】着ぐるみ=中の人の顔の出ているものにも書いたのですが、2000年代中頃からゆるキャラ®が大ブームとなり、その影響でCMにも人体着用ぬいぐるみ(以下、TV業界で伝統的に使用されている呼称であるぬいぐるみと表記)のキャラクターものが増加しました。 同時期の女性アイドルの顔出し着ぐるみCMブームが静まってきたことにより、ぬいぐるみキャラのCMが増えてきました。 ぬいぐるみの中に入って演技するスーツアクトレスが、ぬいぐるみキャラの中身であることがニュースや雑誌などで書かれると、ネットで話題になることも多くなりました。 ’08年頃のひこにゃん及びせんとくんの人気により、ゆるキャラ人気を不動のものにしたことの影響も大きいです。 『ピラメキーノ』(2009~・TX)の“キャラ-1GP”を代表とするゆるキャラや企業キャラクターを活躍させる企画や、『笑っていいとも!』(1982~・フジ)の“テレフォンショッキング”でマスコットキャラのゲスト出演も注目されることも多くなりました。 他にも、ドーラーというアニメのような顔つきのマスク(通称 アニ顔)を被った愛好家が注目されると、CMにもこのようなキャラクターが登場するものも見られるようになりました。 特にドーラーが歌手デビューするなど、アニ顔マスクをかぶってのタレント活動をする例や、アニ顔専門カフェも登場するほどの人気を集めています。 女性タレントの人体着用ぬいぐるみ姿が主体になった時代 女性タレントの顔出し着ぐるみ姿を売りとしたCMやテレビ番組、グラビアなどが、ぬいぐるみマスクオフに押されてしまうようになったのは、おそらくゆるキャラブームの頃に近い時期あたりだと思います。 マスクオフを売りにしたCMでは、女性タレントのマスクオフが話題になる前の1990年代に注目されたのは、坂井真紀さんが主演の『森永製菓/チョコフレーク』CMがありますが、その頃は顔出し着ぐるみCMも平等に共存していた頃でした。 2000年代に入ってから、ゆるキャラなどのイベント用ぬいぐるみで、中の人である女性がぬいぐるみの頭部を外すことに興味を抱いている愛好家がネット上で多数を占めていることが判明してから、マスコミもそのような内容のものを重視するようになり、次第に女性タレントの顔出し着ぐるみ姿から女性タレントのぬいぐるみ姿主体にシフトするようになっていきました。 宇多田ヒカルさんや一青窈さんといった有名女性アーティストが、ぬいぐるみを着た姿をプロモーションビデオで披露(*1)したり、バラエティ番組『アイドリング!!!』(フジテレビ721→フジテレビTWO)でアイドリング!!!が動物のぬいぐるみに入る企画がウケたことにより、この女性タレントがぬいぐるみを着る路線の人気を不動のものにしたようです。 他のバラエティ番組でも、女性タレントが動物のぬいぐるみに入る企画の増加や、ゆるキャラの中身が女性であることによるマスクオフのハプニングが注目されてきています。 ドラマでゆるキャラを取り上げたエピソードを見てみると、男性タレントの場合は『ラストメール2~いちじく白書~』(2009・BS朝日)で顔出し着ぐるみキャラクター、女性タレントの場合は『ママさんバレーでつかまえて』(2009・NHK)や『ウェルかめ』(2009~10・NHK)で人体着用ぬいぐるみ、というように趣向が異なっている傾向も、女性が顔出し着ぐるみ姿ではなく、ぬいぐるみの中に入っているのを好む嗜好に合わせていることから、女性タレントの人体着用ぬいぐるみ姿が主体になった時代を象徴しています。 グラビアでも女性が動物のぬいぐるみの中に入って、その後、マスクオフを披露するシチュエーションが主流になりました。マニアの嗜好をとらえたのも大きいです。 コント番組『志村屋です。』(2008~10・フジ系)の”だんごのしむら屋「かわいい着ぐるみと醜い着ぐるみ」”というコントでは、かわいい着ぐるみ=女性が中に入った人体着用ぬいぐるみ、醜い着ぐるみ=女性がフェイスペイントを施して着用した顔出し着ぐるみ――という皮肉を描いた内容になっているのも、女性が人体着用ぬいぐるみを着る姿を好んだファンが多いことで成り立っている内容に感じられます。 他にもAKB48のメンバー3人からなる納豆PRユニットのナットウエンジェルも、芸能ニュースのインタビューで「納豆の着ぐるみを着ると思っていた」と語り、納豆とは無関係の実際の衣装に感激したことにより、女性タレントが顔出し着ぐるみを敬遠することが大きくなったのも、人体着用ぬいぐるみ主流と同じく、顔出し着ぐるみ不遇の時代の流れを象徴しています。 TV業界などのマスコミにおける大不況 2008年ごろから“平成の大不況”が起こり、マスコミにもその余波を受けるようになりました。 TV業界の広告収入の激減などの影響で、番組制作費の大幅削減が起こるようになり、『世界まる見え!テレビ特捜部』(1991~・NTV)など一部の例外を除き、新作の顔出し着ぐるみが見られるTV番組の数もかなり減ってきています。 09年11月19日に、バラエティ番組の着ぐるみ製作を手がけている“ステッピン・スタジオ”が、不況の影響とバラエティ番組での着ぐるみ製作受注の激減の影響で破産したのも、バラエティ番組における顔出し着ぐるみの衰退を物語っています。 大不況になる以前の数年前から、イベントやグラビアなどで見られる顔出し着ぐるみもウレタン素材や発泡スチロール素材のものから、着ぐるみパジャマや市販のパーティーグッズ着ぐるみなどの安価な着ぐるみが主流となりました。 後の『PON!』(2010~・NTV)では、ザ・たっちがロケで段ボール製の着ぐるみを着ることも、バラエティ番組における顔出し着ぐるみの低コストを極限に高めました。 着ぐるみ製作よりも安上がりなCGの発達やアニメへの転換も大きく、’09年には『大日本除虫菊/キンチョーリキッド』CMで、十数年間着ぐるみで通してきたちゃうちゃうカッパのシリーズが、アニメに代わったことが不況下にあることを象徴しているようです(*2)。 顔出し着ぐるみ不況の中で、顔出し着ぐるみをテーマにしたアニメや漫画、TVゲームが人気を集めている傾向がますます強まっている方向を見せています。 東日本大震災初日後の異変 ’11年3月11日に東北地方太平洋沖地震やそれに伴う大津波による東日本大震災やその後の福島原発の事故による放射能漏れの影響で、マスコミにも自粛ムードが起こり、バラエティ番組にかなりの打撃を与えました。 ビートたけしさんが長年着ぐるみコスプレを披露してきた『世界まる見え!テレビ特捜部』(1991~・NTV)では、着ぐるみで笑いを取ることから撤退する本人の意向で、かぶりものコーナーが自粛される事態もありました。 それと同時期に震災の影響に関係なく春の改編で終了した『関口宏の東京フレンドパークII』(1993~2011・TBS)と『恋のから騒ぎ』(1994~2011・NTV)の2つは共に顔出し着ぐるみを売りにしたコーナー(前者は“ハイパーホッケー”、後者は“愛の説教部屋”)があったため、バラエティ番組における顔出し着ぐるみで一時代を築き上げた2つの番組の終了は大きかったと思います。 その翌月、東京ディズニーランド営業再開についてのニュースで、NHKなどが、元来マスコミで禁句とされてきたミッキーマウスなどのキャラクターに対する“着ぐるみ”呼称が使用されたのも、TVや新聞などのマスコミで、ゆるキャラブームが築き上げた“着ぐるみ=中の人の顔が出ていないぬいぐるみ衣装”という認識が圧倒的になったことを象徴させています。 マスコミの顔出し着ぐるみ衰退期と特撮の顔出し女幹部衰退期 テレビ朝日系列・東映制作の『スーパー戦隊シリーズ』では、『侍戦隊シンケンジャー』(2009~10)の薄皮太夫が顔を出さないタイプの悪の女幹部として登場しました。前年度の『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008~09)でのケガレシアが役者の顔出しキャラクターであり、『シンケンジャー』からは男性スーツアクターが演じ、人気声優が声を当てる女幹部に路線変更を行いました。女性層に人気が高い声優・朴璐美さんの起用も成功し、『シンケンジャー』はスーパー戦隊でかなり人気の高い作品のひとつとなりました。 後続の『天装戦隊ゴセイジャー』(2010~11)のメタルA、『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011~)のインサーンとこの非・顔出し女幹部への路線変更が成功したり、それに合わせて俳優がキャラの声を当て、人間の姿としてたまに顔出しで登場する顔出し幹部を男性のみに絞る傾向により(*3)、特撮番組における顔出し女幹部の衰退は、顔出し着ぐるみ不況期と偶然にも一致しているように感じます。 特に『ゴーカイジャー』のインサーンは、顔出し幹部の予定だった風貌のため、例年のパターンならセクシータレント起用のはずが、声優起用のために非・顔出し幹部に変更されたと推測されます。20数年前から人気が根強い声優・井上喜久子さんの起用が大好評であることから、非・顔出し女幹部路線は完全に定着しました。 スーパー戦隊から顔出し女幹部から非・顔出し女幹部に路線変更した背景には、同局の『仮面ライダー電王』(2007~08)での人気声優大量起用からと、『仮面ライダーW』(2009~10)のクレイドール・ドーパントのような顔出し前提のようなデザインの似非顔出し女幹部怪人(但し、普段の人間体は普通の服装の女幹部)、そして、『シンケンジャー』と同時期の『トミカヒーロー レスキューファイアー』(2009~10・テレビ愛知)の女幹部・チュウカエン(*4)の声に萌えアニメを中心に活躍してきた声優を起用したことの影響が見られます。 特撮に興味がなかった声優ファンが特撮に興味を示す方向が、皮肉にも特撮ものの顔出し女幹部衰退を招いたようです。
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続・スレ違いなら…(中後) しかし、ワニ吉の頭の下から現れたのは黒いゴムの塊にしか見えない久美子の頭。 スタジオが静まり返る。 MCのアナウンサーが機転きかせて、ニュースを読み始める。 カメラもアナウンサーを映す。 エイリアンのマスクまで脱がされた久美子はワニ吉の頭の中に残されているエイリアンのマスクを探す。 ワニ吉とエイリアンの頭両方を取ってしまった芸人もどうしていいのかわからずに、久美子の行動を見ていた。 男性ADが久美子に駆け寄り、ワニ吉の頭からエイリアンのマスクを取り出すと久美子に被せる。 そのままワニ吉の空気を抜いて、久美子をワニ吉の着ぐるみから脱がせた。 ニュースが読み終わるまでにエイリアンになった久美子はモニターの横にスタンバイし、映画の宣伝に備える。 ニュースが終わり、アナウンサーが次は映画の宣伝ですと紹介。 それに合わせて、久美子が何もしゃべらずに身振り手振りだけをすると、先ほどの芸人が今度は『声出てないぞ。』とツッコミを入れる。 そこで本来なら麻美が動き出し、卵からエイリアンが出てくるのだが…。 モニター前のテーブルに置かれた卵は全く動く様子がない。 久美子は麻美が気を失ったのでは、と思い卵を揺すってみる。 すると細長かった卵が膨らみ、動き出しテーブルから落ちてしまった。 『痛っ!』卵の中の麻美の声をマイクが拾った。 卵は変形しながら激しく床の上を動く。 テーブルから落ちた痛みでのたうち回っているのか、呼吸が苦しいのかわからないが、卵は久美子が入るエイリアンの前で転がり、ボコボコと変形している。 卵の底の口の部分から、呼吸用のパイプに沿うようにしてエイリアンの指が出たのが久美子には見えていた。 麻美が出口を探している。 卵の底辺りが指の形に盛り上がる。 しばらくして、呼吸用のパイプが抜けて卵からエイリアンの手が出てきた。 エイリアン自ら口を広げて、両手の間から頭部がでて、続けて両腕が飛び出す、しかし大きな胸が卵の口に引っかかりなかなか出ることができない。 両腕で卵を押さえるようにしてようやく豊満な胸を揺らしながら卵の外に出すことができた。 卵からは上半身は出たが、お尻がでない。 入る時は卵の口の部分を温め柔らかくしたから入った。 また、エイリアンのお尻辺りの突起物も足先に向けて小さくなっている。 これが出るときは引っかかってしまうのと、卵の口のゴムが硬くなり広がらなくなったこと。 この2つが原因でエイリアンの麻美は卵から出られなくなった。 孵化は失敗。 エイリアンの麻美の姿は、グロい人魚のようにも見える。 足が卵のままのエイリアンはテーブルをつかみながら、なんとか立ちあがった。 その時には、久美子が横に来て麻美を支えていた。 この状態で映画の宣伝を無事に済ませて、コーナーは終了。 男性ADが台車を持ってきてくれ、彼と久美子で麻美を台車へと載せる。 部屋へ戻るのに、麻美の乗った台車を久美子が押して行く。 もちろん、2人ともエイリアンの姿のまま。 トラブルはあったもののスタジオをあとにしようとする2人に共演者から は拍手が贈られる。 久美子は台車を方向転換すると、2人で一礼し、再び方向転換しスタジオの出口へ。 出口付近でプロデューサーから、お疲れ様のことばと、エイリアンの着ぐるみについては保管場所も取るから記念に持って帰ってとのことだった。 2人は『わかりました。お疲れ様です。』と普通に回答したが、内心では着ぐるみをもらえるので、すごく喜んでいた。 部屋へ戻ると、まずは足が卵のままの麻美をなんとかしなければいけない。 2人はそれぞれエイリアンのマスクを外して、卵から出る方法を考える。 先に久美子が思いついた。 エイリアンの着ぐるみを脱げたら、そのまま麻美は卵から出ててくることができるのではないかと。 早速、試してみる。 まずは、麻美に台車から降りてもらう。 久美子は麻美の背中側に周りエイリアンの背中のマジックテープを外す。 次にファスナーを開けるのだが、久美子はエイリアンの着ぐるみを着たままなので思うようにツマミのところがつかめない。 ツマミは脱着ようにつかみ易い位置にしているのだが、なぜかツマミは奥の方へ入っており、着ぐるみの指ではツマミがつかめなくなっていた。 久美子は懸命に頑張ってみたが無理だった。 異変に気付いた麻美が声をかける。 『大丈夫?先に久美さん脱ぐ?』 麻美を脱がそうと必死になっていた久美子の顔からは大量の汗が。 エイリアンの着ぐるみにゴムのスーツを着たその顔から表情はうかがえないものの、呼吸と視界用の穴から汗がシミでていた。 その汗はゴムのスーツをつたい、エイリアンの着ぐるみの中まで流れている。 これではダメだと思った久美子は先にエイリアンの上半身だけを脱ぐことにした。 久美子の着ぐるみのファスナーは簡単に開けることができた。 エイリアンの着ぐるみの上半分を脱ぐことができれば、中はゴムのスーツなので楽勝。 こうして麻美の着ぐるみのファスナーは簡単に開けることができた。 疲れた様子の麻美の着ぐるみを脱がせるのを手伝う久美子。 上半身が脱げて、次は卵から抜けない下半身。 エイリアンの着ぐるみから上半身を出した麻美が、着ぐるみの腰辺りを押しながら上半身を揺する。 黒いゴムのスーツの麻美を除けば卵から孵化したエイリアンに見える。 ただ、出てきたエイリアンはぐったりとしているが。 上半身をさらに激しく揺すりながら、脱ごうと頑張る麻美の胸も激しく揺れる。 久美子も卵側を引っ張るのを手伝いようやく腰のところが脱げるとあとはすんなりと脱げた。 麻美も脱ぐのに疲れたようで、両手で上半身を支え肩で息をしている。 頭は垂れ、顔のところからは汗がシミでては、床に落ちて水溜りができていた。 久美子は卵からエイリアンの着ぐるみを抜き出すと着ぐるみをいつものところにかけた。 そして久美子もエイリアンの着ぐるみを脱いで、その横へかけた。 久美子は麻美にゴムのスーツも脱いで、『先にシャワーを浴びて下さい。』とすすめる。 麻美は先ほどの態勢から立ち上がり、卵を手に取ると『久美さん、ローションまだ残ってる?』と聞いてきた。 『はい。』久美子が答える。 部屋の中では黒いゴムでできたマネキンのような2人の会話が続く。 『そのローションは口に入っても大丈夫?』麻美が尋ねる。 久美子が聞いていたのは、万が一飲みこんでも害はないと聞いていたので『多分、大丈夫だと思います。』と答えた。 すると、麻美は手に持っていた卵へと入った。 エイリアンの着ぐるみを着ていないので難なく入る。 そして、卵から顔だけ出して『ローションをかけて。』 そうゆうと卵の中へすっぽりと入ってしまった。 久美子はローションを準備し、卵の口を少し開き麻美に声をかける。 『ローションいきますよ。』 『OK』麻美が答える。 卵の中へローションを投入。 『冷たい。』麻美の声が卵の中から聞こえる。 『もっと、ローションない?』 予備に置いてあったローションも一本丸々投入。 しばらくすると卵の中から麻美の小さくではあるが喘ぎ声が聞こえてきた。 おそらく、麻美は欲求に耐えきれずにオナニーをしているのだろう。 いわゆる卵型に変形したエイリアンの卵は口を上にしたまま不規則に揺れている。 卵の揺れが激しくなり、麻美の声も大きくなる。 どうやら麻美はイッてしまったようで卵の揺れもおさまった。 少しすると卵から麻美の頭が飛び出した、といってもゴムのスーツを着ているので黒いゴムの塊なのだが。 いつもと違うのはローションで光沢が出て光っている。 立っていた卵は横に倒れ、ローションとともに麻美が力なく出てきた。 全身が大量のローションで怪しい光沢を放っている。 ローションまみれで床に横たわる麻美。 しばらくすると、麻美が動き出した。 手や足をついて立とうとするが、床にも流れでたローションで滑り立つことができない。 まるで、今生まれたばかりの生物のようだ。 立つことはできないが、なんとか座ることのできた麻美が『久美さんも卵に入ってみたら』と。 卵に入ってみたいと思っていた久美子にとっては願ってもないチャンス。 エイリアンの着ぐるみを着ていたら、入るのは不可能だが今はゴムのスーツだけ、おまけに麻美の要望でローションを投入したので滑りもいい。 久美子は喜んで手に取った卵に足を入れる。 麻美の温もりがまだ残っている。 両足を入れてしゃがみ込むように卵に入る。 卵の中はローションにまみれていて、久美子が着ているゴムのスーツもローションで滑りがよくなった。 卵から顔だけ出した状態の久美子だったが、麻美が気持ち良さそうにしたのを思い出して自分の身体を触ってみた。 すごく感じやすくなっている。 胸を触ると身体は正直で、すでに乳首は固くなっていた。 ゴムのスーツの上からでもはっきりとわかる。 乳首を触ると気持ちがいい。 胸を揉み、乳首を触る手の動きが早くなる。 次第にその手は股へと伸びる。 ゴムのスーツの下は下着も着けず裸。 アソコを触るとくっきりと形がわかるほどになっている。 割れ目に指を沿わせて動かす。 そうするともう指は止まらない。 激しくアソコを刺激し始める。 卵から顔が出ているので苦しくはないが、恥ずかしさから頭も卵の中へ。 卵の中は狭く息苦しいが、包まれている安心感がある。 卵に包まれた久美子の指はさらに激しくアソコをいじる。 ついには身体を丸め声が出ないようにしたつもりであったが、大きな声を出してイッてしまった。 恥ずかしさから、外へ出られない久美子であったが、心配した麻美が卵の口を開き『久美さん、大丈夫?』 と声をかけた。 久美子は卵の中から小さな声で『大丈夫です』と答えたが、本当はかなり苦しかった。 麻美はなにかを察し、部屋を見渡す。 ホース状のものを発見し、久美子の呼吸が苦しくならないように卵の口からそれを突っ込む。 久美子はホースから呼吸をしているようで、ホースの先から呼吸音が聞こえる。 始めは荒かった呼吸も次第におさまってきた。 落ちついたようで、ローションまみれで黒光りしたゴムの足が横倒しになった卵から出てくる。 久美子が恥ずかしさからとった行動であったが、ゆっくりと出てくるのを見て、麻美のイタズラ心に火がつく。 久美子のお尻が卵から出たとき、荷物をまとめるベルトで卵の口の上から久美子の腰を止める。 上半身がエイリアンの卵、下半身がゴムをまとった足の変な生物になった。 ホースはそのままなので窒息の心配はない。 ホースからは久美子がなにかを訴えるように叫んでいる。 しかし、麻美はそんなことは気にせずに、卵から出ている久美子のお尻を優しく撫でる。 足の生えたエイリアンの卵は床をかくように足を動かす。 ホースからの叫び声が、吐息へと変わる。 麻美はお尻から内腿を優しく撫でて、久美子のアソコをいじりだす。 卵は先ほどよりも激しく動きだす。 ホースからの吐息は喘ぎ声へと変わる。 喘ぎ声が甲高くなるほど、麻美の指の動きも早くなる。 このときはもう抵抗せずにされるがまま。 ホースからはっきりとは聞こえないが『イグっ、イグっ』という久美子の声が繰り返し聞こえてくる。 一度、卵の中でオナニーをしてイッてしまっている久美子はすぐに『あー、ダメ イッちゃう』と大きな声を上げて動かなくなってしまった。 部屋には久美子がホースから呼吸する音だけが響いている。 エイリアンの卵から出ている足はピクピクしている。 麻美は簡単にイッてしまった久美子をそのままにして、部屋の角に置かれているダンボールをあさる、さらなるイタズラを企てて。 しかし、ダンボールに入っていたものは、赤いエナメルのコンパニオンの衣装。 他にはチラシやゴミのようなものしか出てこなかった。 麻美も少し前には、キャンペーンガールなどの仕事をやっていたのを懐かしく思い手にとってみた。 衣装はワンピースタイプで超ミニスカートでかわいいフリルが付いているもの、ツーピースでスカートがタイトになっているもの、水着タイプでハイレグになったものの3つが入っていた。 麻美が気になったのは、ハイレグ水着タイプ。 こんな衣装は着たことがなかった。 普通なら恥ずかしくて着れないが、ゴムのスーツの上からなら恥ずかしくないと思い着てみる。 ゴムのスーツを着ているので、少しピチッとするが着ることができた。 ハイレグになっているので、Vラインがすごい。 鏡で自分の姿を見ると恥ずかしくなる。 とてもこれを着て人前には出られないと思った。 ハイレグで強調された麻美のアソコは割れ目がくっきりと出ている。 ワンピースタイプのミニスカートのフリルもかわいいと思っていた麻美は、ハイレグ水着タイプの上から着ることができるのではと考え、実行してみる。 早速、ワンピースの背中のファスナーを開けて着てみる。 腰のところが細くなっているが、頑張って押し込み入った。 まだまだ、キャンペーンガールできるんじゃないと思いながら、麻美は背中のファスナーを閉める。 背中の真ん中辺りはきつかったが、なんとか閉まった。 鏡の前で回ってみる。 短いフリルのスカートがめくり上がり、ハイレグが赤いエナメルの下着に見える。 ゴムのスーツを着てなければ、かなりエロいと麻美は思った。 ダンボールの中にはブーツもある。 これも赤いエナメルでショート、ロング、ニーハイの3種類ブーツ、いずれもピンヒールで高さは10cmほどある。 麻美はニーハイブーツを取り出し、履いてみる。 なかなかいい感じである。 見た目には、ちょっと高級なショップのマネキンにコンパニオンの衣装を着せたようになった。 1人着せ替え人形のようなことをしていた麻美。 そうこうしているうちに、ようやく動けるようになった久美子が立とうと滑る床の上で足を動かしている。 それを見た麻美は、手を合わせ何かを思いついたように、ダンボールへ。 ダンボールかはツーピースのミニのタイトスカートとロングブーツを持ってきて、久美子に履かせ始めた。 卵が赤いエナメルのタイトスカートに、同じく赤いエナメルのロングブーツという出で立ち。 寝そべっているのは面白くないと思い、麻美は久美子を立たせる。 そして麻美は自分の携帯を取りに行った。 目的は写真を撮るため、グロテスクな卵に下半身が生え、その下半身にはエナメルのタイトスカートにロングブーツ。 見方によっては女性が卵のような生物に呑み込まれているようにも見える。 いろいろなポーズにして写真を撮る。 立ったり座ったりさせていたが、何度もイッしまった久美子の足はもう力が入らなくなってきていた。 高いヒールに慣れていないのも重なり久美子がふらつき、バランスを失い当然受け身も取れずに倒れてしまった。 呼吸用のホースからは悲鳴が聞こえ、そのあと泣いているような声も聞こえた。 さすがに焦った麻美が声をかけるが、自分も経験したので分かっているが卵の中では外の声がほとんど聞こえない。 慌ててエイリアンの卵の口を縛っていたベルトを外して卵の中から、久美子を引き出す。 そして改めて久美子に『大丈夫?』と声をかける。 久美子は泣いていたのだろう、鼻声で『大丈夫。』と答えた。 麻美はどこかぶつけたのか尋ねたが、そうではないと。 真っ暗なところに閉じ込められ始めは身体を自分でいじったり、麻美にいじられたりして気持ちよかった。 しかし、途中から足の動きも制限され、ブーツを履かされて立たされて何をされるのか、分からない。 卵に閉じ込められ、頭もボーっとし足元もおぼつかない。 そんな中での転倒。 久美子はびっくりして泣いてしまったのだ。 そんな久美子に先ほどの写真を見せる。 2人ともまだ全身をゴムのスーツをまとったままであるが、視界はエイリアンの着ぐるみを着ている時に比べるとはるかによく見える。 何をしてたか納得した久美子だったが、鼻声で麻美に『私も同じ写真を取りたい。』と言い出した。 つまり、上半身にエイリアンの卵、下半身はコンパニオン衣装で写真を撮るということ。 少し迷った麻美であったが、久美子を泣かせてしまった引け目もあり、自分から卵へ入っていく。 もちろん、コンパニオンの衣装のまま。 久美子にした時と同様に、腰辺りまで卵を被ったところで呼吸用のホースが入ってきた。 そして、ベルトを使って腰のところで卵が取れないように固定。 さっきまで、久美子が入っていたので熱気がこもっている。 久美子はかなり暑い中、耐えていたことを知った麻美。 麻美は真っ暗な中で久美子が携帯を持って戻ってくるのをじっと待つ。 久美子が戻ってきたとき、手に持っていたのはデジカメとハンドマッサージ機。 マッサージ機は先ほどのお返しに麻美を攻めるため。 始めはポーズを取らせて撮影開始。 次第に盛り上がってきた久美子は麻美のスカートをめくり撮影。 スカートをめくった時、エナメルのハイレグであることに気づいた久美子は麻美のアソコを指で軽くいじると、麻美は少し前傾姿勢になり腰の引けたような体勢で後ろにさがる。 久美子は卵にすっぽりと覆われている上半身を抱くようにして、麻美を逃げられないようにしてアソコを攻める。 太ももに力を入れて抵抗する麻美。 『素直じゃない子にはお仕置きね。』と言って久美子はハイレグとゴムのスーツの間にマッサージ機を挟む。 エナメルのハイレグ衣装は伸縮性がないので、しっかりと挟まり、ちょとやそっとでは外れない。 嫌な予感はしているのだろう。 麻美がやめてと言わんばかりに卵に覆われた上半身を激しくふる。 そんな抵抗も虚しくマッサージのスイッチが入れられる。 麻美は先ほどとは明らかに違い、上半身を震わせながら、床に膝をついてそのまま横たわる。 そして床を転がっていたかと思うと、身体を丸めるような体勢をとる。 その姿勢をキープしたまま震えている。 そして、力なく丸まっていた身体が伸びていく。 どうやらイッてしまったようだ。 マッサージ機のスイッチを切ったが、卵から伸びたエナメルのニーハイブーツの足は細かく震えている。 卵から出ているホースから荒々しい呼吸音は聞こえてくるが、麻美の喘ぎ声は聞こえてこなかった。 久美子が動画撮影していたことを知ってか知らずか。 動画に収めたことで満足した久美子は麻美を解放することにした。 これからのこともあるのでやり過ぎて関係にヒビを入れたくなかった。 まずはマッサージ機を外すが、擦れたためか、麻美がビクっと反応する。 続けて卵から出られないように止めてあるベルトを外す。 しかし、麻美は卵から出てこない。 心配になり久美子が卵を脱がせる。 何度もイッてしまい、力が入らなくなった麻美は床で横になったまま。 ゴムのスーツを着ているので、表情はわからないが、マッサージ機がかなり効いたようだ。 久美子にはわからなかったが、実は麻美は何度もイッしまって失神寸前だった。 それで声も出せなくなっていた。 久美子が肩を貸してようやく歩ける麻美。 2人はシャワー室へ。 いつもならすぐにゴムのスーツを脱いでゴム臭くなった体を洗い流すが、2人とも疲れてゴムのスーツを着たまま座り込み、シャワー室にはただ水の流れる音だけがしていた。 シャワーを終えた2人は着替えてから携帯番号を交換した。 そして、一緒に働いたエイリアンの着ぐるみとゴムのスーツを持って帰宅。 翌日からは普通の映画紹介に戻る。 麻美は少し残念に思っていた。 翌日、テレビ局に行くとなにか申し訳なさそうに久美子が待っていた。 どうしたのかと尋ねると、先週好評だったので、今週も続けて違う着ぐるみに入って欲しいとのこと。 今回は配給会社ではなく、テレビ局が費用負担して着ぐるみを作成。 いつもの部屋へと久美子と一緒に向かう。 部屋に入る前に、久美子からビニールに包まれた黒いものを渡される。 『また!』麻美は思わず言ってしまったが、内心また着れることを嬉しく思っていた。 そして久美子に笑顔で『手伝って!』といって、部屋へ引き入れた。 end… 上へ
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午前11時、男の部屋のチャイムが鳴っていることに男は気づかない程、疲れて眠っていた。 30分ほど経ったとき、男は驚いて目を覚ます。 男の隣にはウルトラの母が寝ていた。 しかも男のイチモツを握り締めている。 ラブドールを返却し忘れたのかと思いベッドから飛び降りる。 部屋を見渡すとそのままリビングへ。 しかし、宅配便のダンボールもダッチワイフも見当たらなかった。 まだ、動悸のおさまらない男の後ろから、こもった声で「なによ、せっかく喜んでくれると思って着たのに」と腕を組んで仁王立ちしているウルトラの母がいた。 「歩美?」と男が言うと、「他に誰がいるの。」とかなりご立腹の様子。 歩美によると、いくらチャイムを鳴らしても出てこないので、合鍵で入った。 寝室を覗くと熟睡していたので、買ってきたサンドイッチとコーヒーを準備していたところ、リビングの家具にかけられているウルトラの母の着ぐるみを発見。 自分に合わせてみるとピッタリのようだったので、男が着ぐるみを着て欲しくて用意したものだと思ったと。 髪の長い歩美は髪をまとめるようなものはないかと辺りを探すと、箱の中から厚手のラバー製全身タイツが出てきた。 歩美はこの全身タイツを着て、ウルトラの母を着ればいいのねと、男の用意周到さに少しあきれながらも彼の喜ぶ顔が見たくて着はじめた。 ラバー製全身タイツが顔まですっぽり隠れてしまうのに驚いて、顔の部分を光にかざして見ると目と鼻と口のところに無数の細かい穴があるのを確認してから着用した。 ラバー製のタイツは息苦しかったが、ウルトラの母を着るとさらに息苦しかったと。 歩美が1人で着ぐるみを着ることができたのは学生時代、新体操をしていたので身体が柔らかくてファスナーを閉めることができた。 一通り説明を終えた歩美はマスクの後ろに手をやり、着ぐるみを脱ごうとする。 それを見て男は「え!脱ぐの?」と。 「うん、ベッドからは飛び出していくし、喜んでないみたいだから」と返す歩美。 男は手を合わせて「もう少し、お願いできませんか」とお願いする。 それを見て歩美は「これを着てると暖かいし、締め付けられていると細くなりそうだし、どうしてもと言うならいいよ」と。 男の顔は笑顔に変わる。 歩美は「サンドイッチ買ってきたから、食べて。コーヒーはすぐ準備するから」とウルトラの母のままエプロンをつけてコーヒーの準備にかかる。 男はこの非現実的な状況にドキドキしながら、ソファに座りテレビを眺めているが、テレビの情報は全く頭には入ってこなかった。 しばらくして、サンドイッチとコーヒーをウルトラの母が運んできてくれた。 男はサンドイッチとコーヒーではなく、ウルトラの母のお尻や太もも、腕や足を曲げたときにできる独特のシワに目を奪われていた。 食事の準備が済んだウルトラの母は男の隣に座り、食事をとる男に甘えてくる。 色っぽく迫ってくるウルトラの母が気になり、サンドイッチがどんな味だったかもわからないまま食事は終わった。 歩美はウルトラの母の着ぐるみを着たまま何かして欲しいことがあれば、一つだけ聞いてあげると。 ただし、条件付き。 聞いてあげる見返りとして、それが終わったあと歩美が前から欲しかったブーツを買って欲しい、と。 男は少し迷ってから、黒のエナメルのセーラー服を持ってきた。 このセーラー服は長袖のハイレグレオタードとスカートのツーピースになっている。 以前、歩美に着て欲しく購入したが 、ハイレグが恥ずかしいから無理と断られてしまった。 それを見て動きの止まってしまった歩美であったが、着ぐるみを着ていることを思い出し、了承した。 エプロンを外してから、セーラー服のフロントファスナーを開けて足を通していく。 しっかりとレオタードを引き上げてから長袖に腕を通す。 フロントファスナーを上げると、ウルトラの母の着ぐるみを着ているのでピッタリとはち切れんばかりになってしまった。 ファスナーをあげ切った先にはカラータイマーがあり、その下の左右には大きな胸が苦しそうにおさまっている。 赤いスカーフを苦戦しながら結んでいる後ろに回り込んだ男。 セーラー服の黒光りしている部分を軽く指でなぞると、ウルトラの母の着ぐるみに覆われて銀色に光る歩美のプリプリしたお尻を鷲掴みにした。 不意にお尻を掴まれた歩美は驚いて振り返る。 男の前にウルトラの母のVラインが現れる。 ますます興奮して接触するほど近寄って見てくる男に歩美のビンタが飛んだ。 びっくりしている男に追い打ちの言葉が「ちょっと、焦らないで変態」 その言葉で男は固まってしまった。 着替えはスカートを履いて完成なのだが、先ほどの言葉とビンタのお詫びのつもりなのか、スカートを腰のところで折り込み、丈を短くしスカートの中が見えるか見えないかのチラリズムを演出。 ますます興奮する男。 セーラー服を着たウルトラの母に飛びかかるとソファに押し倒す。 今度は抵抗なく受け入れる歩美。 馬乗りになり、胸を激しく揉む。 伸縮性の少ないエナメルのセーラー服は大きな胸の圧力に耐え切れずにギシギシと悲鳴を上げる。 気持ちよくなり、ウルトラの母からも吐息が洩れる。 男は自分の股間をウルトラの母に擦りつける。 激しく擦れているのはエナメルのセーラー服の音を聞けばわかる。 男は声を上げないで無言でウルトラの母を攻め続ける。 ウルトラの母は快感で声を上げ始めたとき、先に男はイッてしまった。 男はいいが、歩美は中途半端でまだムラムラしたまま。 自分の後処理をしている男に「セーラー服と着ぐるみを脱がせて」と催促する歩美。 男は少し残念そうな顔をしながらも歩美に従う。 ウルトラの母から出てきた真っ黒なラバー製全身タイツに包まれた歩美はまるでゴム人間。 男は自分が用意した全身タイツであったが、あまりにもピッタリして肌の露出が全くないその姿は想像していたものよりも美しく見えた。 その鈍く黒光りしている姿を見ていると男にはあることをしたい衝動が湧いてきた、それはラップ拘束。 男は歩美に提案する。 「もう一つお願いを聞いて貰えたらバッグも買うけど、どうする?」 ゴム人間となって歩美の表情はわからないが、迷っていることは動作でわかった。 「なにをしたらいいの?」逆に質問する歩美。 「それは回答をもらってからの、お楽しみ」と男が返す。 「まあ、いいわ。バッグ約束よ」と歩美が了承。 家具の横に置いてあった業務用ラップを出してきて、ゴム人間の足を揃えさせラップを巻きつけていく。 ちょっと待ってと、歩美は心の中で叫んでいたが約束をしてしまったので諦めてされるがまま。 手は気をつけの姿勢でどんどん頭の方へラップは巻かれていく。 歩美はラップを巻くのに手馴れている男に驚いていた。 頭のところは口の所だけ呼吸できるようにラップは巻いていない。 そして巻いていないのはもう1箇所。 ゴム人間の股の部分。 男は何処からか電マを持ってきて、ゴム人間の股にあたるようにセットする。 そして電マを固定するようにしっかりとセットをすると、電マの電源を入れる。 ラップ拘束され動けないゴム人間を電マが襲い、歩美を快感で満たしていく。 歩美が絶頂に近づくに連れてラップの擦れる音も激しくなってくる。 声を出すのは抑えているが、身体は抑えきれず激しくクネらせている。 しかし、そんな激しい動きにもしっかりと固定された電マは外れることはなく、断続的にゴム人間の股を攻め続ける。 ついに歩美から声が 「だ・・・・だめえええぇぇ」 「逝く、逝く逝く・・・・・逝くうううぅぅぅぅぅ!!!」 大声の後、部屋には電マの音だけが響いていた。 電マの電源を切り、ゴム人間のラップ拘束を解いてやる。 しかし、ゴム人間は脱力したまま動かない。 男が手を引いて上半身を起こし、軽くハグをした。 そのままゴム人間をお姫様だっこをして浴室へ。 シャワーを浴びたラバー製の全身タイツはテカリが出て、今までよりも綺麗に見えた。 男は意外な発見で全身タイツを脱がせるのが惜しくなったが、歩美との約束もあったので脱がせていく。 黒く光る第2の皮膚を剥がしていくと歩美の白い肌が現れた。 興奮冷めやらぬ男は、今日初めて歩美と交わる。 歩美は「よかったよ」と、そのあと男に聞こえないような小さな声で「拘束も」と付け加えた。 シャワーを浴びて、約束の買い物に手を繋いで出かける2人。 その歩美の腕にはラップで腕だけを縛られときの痕がまだ残っていることを男は知らない。
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観客の拍手に迎えられ、アシカショーが始まった。 アシカとトレーナーのお姉さんが登場。 ステージのセンターで、アシカが観客に向かって一礼。 お姉さんがアシカの紹介を始める。 『このアシカちゃんは、女の子で人間の歳でいうと20歳くらいです。 お名前はアヤちゃん、すごくがんばるので、みんな応援してね。』 それに対して子ども達が応える。 ショーは10分程で終わり、お姉さんとステージのセンターで一礼。 拍手の中、お姉さんの後をアシカもついてステージをあとにする。 アシカのその姿は疲れ切っているようにも見える。 ステージの裏でアシカはポリバケツに入れられて蓋をされる。 アシカは全く抵抗しない。 そして、台車に載せられてお姉さんが押して行く。 アシカ入りのポリバケツの行先は ステージから離れた女子更衣室。 途中、お客さんが魚を鑑賞しているところも通る。 女子更衣室に入るとお姉さんはすぐに蓋をあける。 そしてポリバケツを倒してアシカを外へ出す。 外に出され横になったアシカの口を大きく開くとお姉さんは手を突っ込み何かを引張り出した。 引張り出されたその姿はまるで生レバーのような艶と色あいである。 口から内臓を取り出されたアシカは魂を抜かれたかのようにポリバケツによりかかっている。 その生レバーのような物体は呼吸をしている。 小さく速く同じ動きを繰り返している。 その物体をよく見ると頭があり、腕があり人間のようにも見える。 ただ足の部分は一つになっており、膝を曲げているのか厚みがあり短い。 その形はクリオネのような形をしているといった方がわかりやすいかもしれない。 そのクリオネのような形をした生レバーの胸には大きな膨らみが二つある。 お姉さんはその二つの膨らみが下になるようにする。 そして裏返した面、背中ところを触ってその部分を開け始めた。 すると、中から水着姿の女性が出てきた。 『綾香ちゃん、大丈夫?』トレーナーのお姉さんアキが声をかける。 『大丈夫です!なかなか慣れないですが。』水着にスイミングキャプを被り、汗だくになった綾香が応える。 アシカに入っていたのは、女子大生の青木綾香、二十歳。 生レバーのようなものを着ていたのはアシカの形を保つため。 アシカの着ぐるみはウエットスーツの素材で造られている。 内臓となる人間が動き易いように腕と尾ひれのところは薄く、その他は分厚い素材で造られていた。 当初、これでアシカに見えると思っていた。 しかし、綾香が入ってみるとブカブカでいかにも着ぐるみという感じだった。 そこで口を開けた状態で、中が見えても分からないように生レバーのような着ぐるみを着ることになった。 アシカの頭の部分はドライスーツなどに使われるよく伸びるゴム素材が使われた。 アシカの口を頭部分が変形するほど開いて着ぐるみに入る。 入ると言ったが、正確には自分では入ることができず、いつもアキに入れてもらう。 腕をアシカの着ぐるみの前足に通せば着用完了である。 アシカの口は柔らかいゴムの素材が使われているので頭を振ると、アシカが口をパクパクさせているように見える。 こうしてアシカになった綾香は、土日に11時と15時にショーに出ている。 そもそも何故こんなことになったかというと大学になってすぐに始めたバイトから始まり、不運が重なり今に至る。 水族館(後)
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続・スレ違いなら…(前) すごく興奮しているのと着ぐるみを着る作業で麻美は息苦しいゴムのスーツの中ですでに汗だくになっていた。 ADに少し休憩をもらってから、上半身に取りかかる。 下半身を着るのに手を使ったり、時間がかかってしまったので、上半身にローションを再び塗ってもらう。 まずはエイリアンの腕に麻美の腕を通そうとするが、足の時同様途中で通らなくなってしまったのでADも手伝う。 腕が通ると、身体をくの字に曲げて頭を突っ込む。 そして身体を反るようにすると着ることができた。 背中のファスナーを閉めてもらい、エイリアンの皮膚の重ね合わせをマジックテープで止める。 人間に似せて造られたエイリアンなので、しっかり胸もある。 豊満な麻美の型から造られたエイリアンなので当然でているところはしっかりとでていた。 鏡の前で身体をひねって自分の姿を確認する麻美。 身体はすっかり映画に出てくるエイリアンになっていた。 違うところは、女性独特の雰囲気、セクシーさが出ているところだろう。 麻美は自分の姿がエイリアンになっていることにすごく興奮していた。 もともとこの仕事を続けていたのも、いつか着ぐるみの体験レポートみたいなことができるかも しれないと思っていたからだった。 ゆるキャラでもいいが、できればウルトラマンのようなピッタリしたものをと思っていた。 喜んいた麻美であったが、最後に顔の部分、マスクが残っている。 エイリアンの着ぐるみはアゴから後頭部まではエイリアンの皮膚に覆われているが、顔と頭頂部は出ている。 もちろん出ているのは麻美の顔ではなく、のっぺらぼうの黒いゴムの塊。 その黒いゴムの塊に鬼の形相をしたマスクを被せる。 マスクの入口は首周りのサイズに造っていると聞かされていたADは入らないのではと思っていた。 しかし、黒いゴムの塊と化した頭へ押し込むと入口部分は柔らかいゴムで造られていたので簡単に入った。 マスクの位置を調整して、見えるかを確認。 あとは苦しくないかをADが麻美に問いかけるが回答がない。 心配して、ADが完全にエイリアンになった麻美を揺すると我に返った麻美が『大丈夫』と答えた。 麻美はエイリアンの着ぐるみに包まれ、息苦しさはあったが快楽で果ててしまっていた。 麻美の映画紹介の時間まではまだ少し時間があったが、ADは一度エイリアンのマスクを外してピンマイクを取り付ける。 そしてADはディレクターに準備完了の報告のため、部屋を出て行った。 マスクは外してくれたが、ゴムのスーツでいまだ、すっぽりと全身を覆われている。 ただ、イスに座っているだけならいいのだが、少し身体を動かすとピッタリしたゴムのスーツとエイリアンの着ぐるみが身体を程よく締め付ける。 その締め付けに麻美の身体は敏感に反応しまう。 ADの出て行った部屋、麻美の手は自分のアソコを弄りだした。 エイリアンの着ぐるみを着ているので、それほど気持ちよいとは思えないが、今の麻美にはそれで十分だった。 次第に激しくなる手の動き。 中腰になり前傾姿勢になり、内腿にも力が入る。 手の動きはさらに激しくなる。 そして、フィニッシュ。 息はあがり、床に女の子座りのまま動けなくなってしまった。 ゴムのスーツの中は麻美の淫らな液でぐちゅぐちゅになっていた。 そんなことはお構いなしにしばらく余韻に浸っていると部屋をノックする音が。 慌ててイスに座ろうとしたが、あやまってひっくり返ってしまった。 その音にビックリしてADが部屋へ入ってきた。 床にひっくり返り間抜けな姿は見られたが、自慰行為は見られていないので安心してADの後についてスタジオへ向かった。 スタジオでは映画紹介が始まっている。 男性アナウンサーが映画のあらすじを紹介。 その後、エイリアンの着ぐるみを着た麻美が登場し、アナウンサーが逃げたところで、見どころを麻美が紹介する段取りになっている。 照明が暗くなりいよいよ麻美の出番。 エイリアンの着ぐるみを着た麻美が登場。 段取りを聞いていないコメンテーターやゲストは驚いたり、固まったりしている。 アナウンサーが読んでいた原稿を手に取りエイリアンが映画の紹介、続いて見どころを解説。 すると、段取りを知らない全員が目を丸くしてエイリアンを見ている。 映画紹介をしている声ですでにエイリアンの中身が麻美であることは視聴者も含め全員がわかった。 いつもは映画好きのコメンテーターから映画について質問があるが、今日ばかりは違った。 第一声が『麻美ちゃん?』だった。 まさか着ぐるみを着ているのが女の子とは思っていなかったようだ。 みんな映画よりもエイリアンの麻美に食いついていた。 よく見てみたいということでスタジオの真ん中でゆっくり一回転させられた。 少し恥ずかしかったが、嬉しくもあった。 MCのアナウンサーが麻美には聞かされていなかった説明を始める。 『映画の配給会社がスポンサーとなり、このエイリアンを造って頂きました。 そして番組内で一週間、麻美ちゃんにはエイリアンになって映画の宣伝をして頂きます。 番組中、少しだけ登場するのでお見逃しなく』と。 今日は番組出演の日なので、残りの時間はエイリアンの着ぐるみのマスクを取り、ゴムのスーツから顔だけを出し番組終了まで出演を果たした。 もちろん、一旦ADと共に引き上げマスクを外して顔を出し、メイクをして髪を整えスタジオへ戻った。 番組が終わってエイリアン、ゴムのスーツを脱いでシャワーを浴びる麻美の身体は長風呂をしたようになっていた。 番組中、エイリアンの着ぐるみ顔出しの麻美の姿が、ネット上で話題になり、この情報番組が翌週高視聴率を記録することになる。 麻美が担当する曜日以外は、エイリアンに入り、10分程映画の宣伝をしてくれればよいと聞かされていたのだが。 翌週月曜は普段より1時間遅くスタジオ入りと聞いていた麻美。 先週、麻美がエイリアンの着ぐるみを着る世話してくれたADの彼女が今日も部屋へと案内してくれた。 彼女からまたゴムのスーツを渡された。 しかし、先週使ったゴムのスーツではない、新品だった。 彼女によると引っ張って破ってしまうこともあるので予備を2つ用意していたそうだ。 彼女が部屋を出ていくと、麻美は裸になりゴムのスーツを身にまとう。 今日は出演時間が短いので淫らな行為は終わってから、ゆっくりしようと麻美は決めていた。 ゴムのスーツを着るとADを引き入れローションを塗ってもらいエイリアンの中へ。 ピンマイクを付けてもらいスタジオへ向かう。 スタジオに入ると曜日毎に違うコメンテーター、ゲストが麻美の姿に注目する。 映画の宣伝も終わり、戻ろうとしたとき、ゲストの1人が『さっきのやってもらったら?』 さっきの? 麻美は着替えるのが、精一杯で番組を見ていなかった。 それは麻美と同じようなレポートもので紹介されていた。 今日のは少し変わった芸術について。 嫌な予感がした麻美だったが、MCのアナウンサーはなにも告げずに麻美にやってもらえるか確認を求めてきた。 よくわからずに首をかしげている麻美に、アナウンサーは『では、よろしくお願いします。』と勝手に進める。 承諾していないのに、スタジオの皆が拍手をし始め、引っ込みがつかなくなってしまった。 スタジオの中央へと連れて来られたエイリアンはなにか不安気に突っ立っている。 その前に広い台に乗せられたゴムのシートと掃除機が。 中に人を入れて空気を抜き、形を浮き上がらせる。 バキュームベッドというものだそうだ。 呼吸穴があるので窒息はしない。 レポーターの奈々も取材先ではチャレンジしたが、スタジオではモノを紹介しただけに終わった。 それが今、麻美の目の前に。 レポーターをしていた奈々が、説明しながら麻美をバキュームベッドへと誘う。 断りきれず促されるまま中へ。 人型のエイリアンなので、労せずバキュームベッドに収まった。 入口が閉められていく。 怖くなって『やめて!』と麻美は声をあげたが、エイリアンのマスク越しの麻美の声は掃除機の音にかき消されてしまった。 みるみるバキュームベッドの中の空気は抜かれ、エイリアンが浮かびあがる。 寝た状態なので、エイリアンの豊満な胸が一番高く目立つ。 空気を吸われているせいか、腰のくびれも強調されている。 『息、できますか?』アナウンサーが麻美に尋ねる。 麻美は首を動かそうとするが、うごかない。 大丈夫ですと答えたかったが、『あぃよぅうぇう』 全く言葉になっていない。 しかし、通じたようでアナウンサーは『大丈夫のようですね』と。 バキュームベッドの表面は飴色のゴムで、中から外の様子がよく見える。 スーパーで真空パックされた食品になった気分だと麻美は思っていた。 同時にこの拘束感もいいかもとも思い始めていた。 すぐに出してもらえると思っていた麻美だったが、アナウンサーがとんでもないことを言い出した。 『せっかくなんで、映画のタイトルをバキュームベッドの上にかけて宣伝しましょうか』と。 麻美はビックリして、言葉にならない声で訴えるが、ゲストの声にかき消されて届かない。 すぐにADが映画のタイトルを書いた紙を持ってきてバキュームベッドに乗せた。 MCのアナウンサーは麻美の耳元で、『これからニュースを読むから静かにしててね』といって、自分の場所へと戻っていき、ニュースを読み始めた。 途中CMの間、脱出を試みたが真空にされた状態では身動きが取れずに番組は終了。 なんの演出かわからないが、番組終了で皆が頭を下げているとき、バキュームベッドには布がかけられた。 そして、お疲れ様の声と共に布が取られ、バキュームベッドに空気が戻る。 こうして、麻美はようやく解放された。 これだけなら、麻美が可哀想にも思えるが、実はそうではない。 麻美はバキュームベッドの拘束感を楽しんでいた。 視聴者を含む多くの人の前で。 麻美にとっては見られていると思うことが、興奮・快楽を加速させた。 バキュームベッドの中で麻美は番組中に3度もイッてしまった。 それもCMのタイミングに合わせて。 声は押し殺したが、身体を止めることができずモソモソ動いていた。 外から見ているとCM中なので、脱出を試みているように見えた。 ずっと閉じ込められていた麻美はこの拘束された状態で興奮と快楽に浸っていたのだ。 火曜、企業紹介コーナーがあるので今日は普段通りと思ってスタジオ入りした麻美。 土曜には火曜のためにロケにも出ていた。 しかし、いつもの女性ADが麻美をいつもの部屋へ。 今日も** そして、いつもより長くエイリアンの着ぐるみを着ることを覚悟した。 しかし、このあと麻美が思っていた以上のことが…。 『今日はオープニングはエイリアンの着ぐるみ顔出しで番組出演し、麻美さんのコーナーは月曜担当した奈々さんがやってくれます。』とADが説明。 また、ADから新しいゴムのスーツを渡される。 麻美は毎日ローションを塗ってもらい、エイリアンの着ぐるみを手伝ってもらっているので、裸を彼女になら見られてもいいかと思い、ゴムのスーツを着るのを手伝ってもらうことにした。 女性AD久美子の手を引いて一緒に部屋へ入る。 いつもはゴムのスーツに着替えてからしか、部屋へ入れてもらえなかったので、久美子は驚いていた。 しかし、麻美の笑顔に惹かれ部屋へ。 部屋に入ると麻美は裸になり、ゴムのスーツに着替え始める。 麻美がゴムのスーツに足を通し腰辺りまで引き上げる。 腕を通すのに麻美はいつも苦労していた。 久美子に手伝ってもらい、簡単に腕を通すことができた。 いつもより早く準備ができた麻美の目に久美子のバッグから出ている黒いものが目に入った。 麻美が尋ねる。 『それもゴムのスーツ?』 久美子は 『以前、使ったのですが破れたときに代わりが必要ならと思って。』と。 麻美が以前から少し気になっていたことを久美子にぶつける。 『そのゴムのスーツ着てみない?』 久美子の顔がみるみる赤くなっていく。 『えっ! いいんですか?』 聞こえるか、聞こえないような小さな声で答える。 麻美の予想通り。 久美子はゴムのスーツを着たいと思っていたようだ。 麻美は続ける。 『まだ、時間も余裕あるし、私も手伝うよ。それに私たち身長も変わらないから大丈夫だよ。』 久美子は顔を真っ赤にして、うなづく。 久美子は麻美に背を向けて服を脱ぎ始める。 麻美はまだ完全にはゴムのスーツは着ておらず、顔は出ており背中も大きく開いている。 この方が久美子にゴムのスーツを着せる手伝いはし易い。 久美子はゴムのスーツに足を通すと快楽の表情を浮かべる。 腰まで引き上げると、かなり感じ始めているようで内股で前傾姿勢になっている。 恥ずかしいのか胸を腕で隠しているが、その胸は麻美に負けないくらい大きい。 腕で隠しきれていない乳首は勃起して硬くなっていた。 腕も通し、頭の部分も被り後ろのファスナーを閉める。 完全に黒いゴム人間になった久美子は気持ちよさそうに自分の身体を触っている。 胸とアソコを触り、オナニーを始めてしまった。 麻美には気持ちがよくわかったので、そのまま黙って見守った。 久美子はすぐにイッてしまい、床に座り込む。 しばらくして、落ち着いた頃 麻美が声をかける。 『どう?いい感じでしょ。』 久美子は我に返って 『すいません! つい。』 表情は見えないが、声のトーンで焦っているのがよくわかった。 『私も着るから手伝って』力なく立ち上がった久美子に手伝ってもらい麻美も黒いゴム人間になった。 久美子はローションを手に取り麻美の胸を揉み始める。 麻美も自分の胸についたローションを手に取り、お返しとばかりに久美子の胸を揉んだ。 2人は抱き合い、足を絡ませお互いのアソコをいじりあい、そして声を殺してきつく抱き合いながらイッてしまった。 床の冷たさも今は気持ち良く感じられる。 麻美が久美子に聞く。 『このゴムのスーツ、どこがいいの?』 久美子は『自分を全て包みこんでくれる感じと、肌の感じ方が敏感になるところですね。』と。 今度は久美子から『麻美さんは?』 麻美は『肌が敏感になることとこの締め付けられる拘束感かなぁ。』と答える。 すると、久美子は立ち上がりバッグからもう一つゴムのスーツを出してきた。 そして『重ね着してみません?』と。 迷っている麻美の手を引き、イスに座らせ重ね着の準備を始める久美子。 ローションを手に塗り、麻美の足へと塗っていく。 嫌ではなく、むしろどれだけ締め付けられるのかやってみたいと思った麻美が久美子の勧めを断わる理由はなかった。 黒光りする足に同じく黒いゴムが覆っていく。 そして頭まですっぽりと全身を覆うと、1枚の時とは比べものにならない程の拘束感を麻美は得た。 すごい圧迫感とほどよい窒息感が麻美にはたまらなかった。 久美子が尋ねる。 『呼吸、大丈夫ですか?』 麻美が大丈夫と答えようとした時、 部屋をノックする音が。 『麻美さん、お願いします。』男性ADが呼びに来た。 続・スレ違いなら…(中後)
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部屋の奥にあるドアを開けると通路があった。 そこも消防法など眼中ねぇ(無い)!といった感じの空間。 夢の舞台裏とは、こうも汚いモノかと逆に感心する。 通路の一番手前の部屋に通されると そこには、安っぽいテーブルとパイプ椅子が四脚、それに予定が書かれたホワイトボード。 ゴミ袋には、ゴハン粒の張り付いた弁当容器がギッシリ詰め込まれている。 どうやらここがケーキの住みからしい。 『ねぇ?「キャラクターの中に入りたいなぁ~」とか思ってない?』 「はぁ?」 (イキナリ殺風景な部屋に連れて来て、何を言ってるんだコイツは?) 『ちょっとの時給でもいいから、遊園地の最後を見届けたいとか わずかな日給でもいいから、キャストとしてゲストを楽しませたいとか ノーギャラに近い報酬でいいから着ぐるみを着て舞台に立ちたいとか思わない?』 「…思うって言ったら…どうなる?」 『ジャ~~~ン!!今なら先着一名様限りでオオカミのバター君になれま~す』 そう言いながら壁に張られたポスターを指差す。 色あせたポスターにはメイプルランドの全キャラクター写っている。 その中に一人背の高いマヌケな顔をしたオオカミがいた。 「…なってどうする?」 『メイプルランドの有終の美を飾るお手伝いができま~す』 「………」 どうやらオオカミの着ぐるみを着せて何か手伝わせたいらしい。 「ここって、ド素人の手も借りたいくらい人手と金がないのか?」 『うん!』 開き直ったような返事をされた。 「…ここに来るのだってタダじゃないんだけど…。金払ってタダ働きみたいな真似するなんて おかしな宗教にハマってる奴じゃなきゃ出来ない相談だな」 『タダなんて言ってないでしょ!本当にショボイだけよ!』 「似たようなモンだろ?いくら俺が暇人だからって無理過ぎ。 安く済ませようとしないで、専門の役者に頼めよ」 俺がキッパリ断るとケーキは落ち込んでしまった。 いや、落ち込んでいるのは中の彼女なのだが やはり、ケーキが落ち込んだように見えてしまう。 『あ、あの…なんて言うか…今から依頼しても、結局稽古に時間が掛かるっていうか…その…』 何だか急に歯切れが悪くなった。 「稽古?休日には他の役者も来るとか言ってなかったけ?熊とか兄貴に入る」 『本当は、ここの社員がクジ引きで入っているの…。 今、入っているのは40過ぎの営業の人が二人…』 「…まぢで!?」 コクンと頷くケーキ。 俺は、くたびれたオジさん二人が メルヘンチックな着ぐるみに入るシーンを想像してちょっと気の毒になった。 『そんなキビシイ現状でも最後くらいはキャラクターを全員だして、パレードして花火上げて 華やかに〆ようって話になって…けど、みんな一杯一杯で人手が足りないの…』 うつむきながら、首をゆっくりと横に振る。 こんな時までキャラクターに成りきらなくても、いいと思うのだが…。 『そこで住所不定無職さんの出番!』 「……いや…住所はある」 『とにかく暇な、あなたの出番なのよ!』 ビシッと指まで差して来た。 そんな宣言をされても困る。 「…幾等なんでも冒険し過ぎだろ?素人出してイベントが台無しになっても 知らん…っていうか、オレ責任なんて取れないぞ」 『その辺は大丈夫。何かあったら私が全部被るから』 何故か自信満々に胸をはるケーキ。ここまで言われると断り辛い。 「わかった……わかったよ、そこまで言うならやってやるよ。 ただし、俺は無知・未経験のカンペキな素人だからな」 実に恩着せがましく言ってみる。 本音を言うと話を聞いている内に、ちょっと興味が湧いて来たのだ。 『うんうん。大丈夫大丈夫♪きっと出来るから♪』 ケーキが俺の手を握りながら嬉しそうに保証する。 そして次の日、その保証の根拠を思い知らされる事になった…。 【 -マスコットとマスコット- 】 彼女に関して驚く事が四つあった。 1 髪を出すと、角度によっては可愛く見える。 2 チビッコい癖に実は年上。 3 着ぐるみを脱ぐとアニメっぽい言動が止む。 そして最後は…。 ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピピィィィィッ!! 「ほらっ!回転が遅いっ!もっと脚上げてっ!」 『ま、待てっ…待って…死ぬ…』 「もう、へばったの?根性以前の問題ね。今時幼稚園児だって、そんな泣き言いわないわよ」 (#コイツはぁぁぁ!!) ジャージ姿にホイッスル、パイプ椅子に踏ん反り返り、足まで組んでる。 その内、竹刀でも持ち出しそうだ。 《きっと出来るから♪》の意味は、《いきなり着ぐるみに入れて動作からダンスまで 徹底的に叩き込めば、きっと出来るから♪》という意味らしい。 暑さと酸欠のサウナ地獄。 鼻はすぐ馬鹿になり、最初に感じた面のイヤな臭いを感じられない。 臭いを気にするより酸素を貪り食う方が先だ。 「ほらほら、さっさと立ち上がりなさい。 そんなんじゃダンス憶える前に遊園地が終了しちゃうわよ」 『その前に…俺の意識が終了しそうなんですけど…』 「意識なんていらないから、考えずに身体で憶えなさい!」 『いや、そう言う意味じゃなくて…』 「立たないならチャック縫い付けて、口からゴキブリ放り込むわよ」 『…お前ってオニだな…』 10カウント寸前のボクサーみたいに、よろよろと立ち上がる。 もう、ひと夏分の汗を流した気がする…。 朦朧とする意識の中、鏡に写る自分の姿が目に入る。 寸胴で短足でコミカルな顔のオオカミ。 特徴は、脛の部分だけ黒いタイツで膝上からフカモコ毛皮が膨らみ 遠くから見るとスゴい短足に見える。 例えるならアメリカンドッグみたいな脚というべきか…。 バター君の表情は、開いたままの口から舌が垂れ下がり ちょっと逝っちゃってる様な眼をしている。 このマヌケヅラの中から垂れ下がる、首隠し毛皮のせいで通気性が悪い事この上ない。 これが今の俺の姿だ。 無職からオオカミになるなんて、誰が予想出来よう…。 「『お前』じゃなく『先輩』でしょ!バイトくん」 まぁ、確かに雀の涙みたいなバイト代でも雇われた身分には変わりない。 しかし、お客様から下っ端バイトになった途端、この豹変ぶり…。 『ボクは、素顔の先輩よりケーキちゃんの方が好きです』 チクリと嫌味を言ってみる。 「私はバター君をイジメてる自分が好き♪」 『……。』 (こいつイイ性格してるよなぁ…) 基本的な動作や演技を三日間、みっちり叩き込まれ とうとう園内デビューする事になった。 と言っても、お客に愛想を振りまくだけだが。 それでも俺一人では心配なのでケーキがサポートに付く事に。 お互いの着替えを手伝いながら、遊園地のキャラクターになっていく。 着替えるといっても、タイツを着た状態なので、色気のある話ではない。 先輩が身体を入れた後、エプロンドレスを引っ張り上げチャックを閉める。 小物を用意し面を被せ、仕上げに身だしなみを整える。 ふと、気付いたのだが着替えをサポートしている時の先輩は何故だか嬉しそうにみえた。 『いい?明くるく元気に!ゲストの前で喋っちゃダメよ』 『うぃっす!』 『…バター君。返事は「ハイ」…いいわね?』 『うぃっす!了解です!』 『…バター君。もしかして頭悪い?』 『うるさい赤毛。俺の方が真のマスコットだという事を証明してやる』 すでに、吹っ切れた俺は無駄にテンションが高い。 『もしかして…暑さで頭やられちゃった…?』 『うるさい!今から俺と勝負だ!お客に人気がある方が勝ち。 負けた方は、バツゲーム』 『別にいいけど…、勝ち負けの判定は誰がするの?』 『俺の主観!』 ケーキを置き去りにし園内へ。 そこには、普段と違った世界があった。 着ぐるみ姿でゆく、生身では味わえない世界。 黒目のサングラスと口の隙間から、夢の国を覗き見る。 まるで【隠れん坊】の時、物陰から鬼を覗いている気分。 自分であって自分でない感覚。 この上なく目立つのに誰だか判らないという矛盾。 暑苦しい着ぐるみに入りたがる奴の気持ちが少し理解出来た。 ・ ・ ・ ・ 主観に頼らなくても、結果は俺の圧勝だった。 エントランス広場に着く前から、子供たちが駆け寄って抱き付いて来る。 手を繋いだり、抱き上げたりで引っ切りなしに写真を撮られた。 垂れ下がるシッポと手に付いている肉球が強力な武器となり チビッ子達をメロメロにしていく。 まさにフカモコの勝利。 商売敵であるケーキの方を見ると見事に閑古鳥が鳴いていた。 『…ふっ』 その様を鼻で笑い、追い討ちに指を差して大笑いしている仕草をする。 彼女の演技指導がさっそく役に立った。 控え室に戻ると一足先に戻っていた先輩が、見た事もない優しい笑顔で俺を迎えた。 ケーキの頭を取り、アンダーマスクを首まで下げ、汗に濡れた髪が光っている。 口惜しがって文句を言ってくると思っていた俺は、その笑顔に戸惑った。 「どう?初めてのグリーティングは?楽しかった?」 『え…あ、うん…。』 意外な問い掛け。 「…よかった。初めて会った時、元気がなかったから心配だったの」 『………』 頭を殴られたような衝撃。 ひょっとして、彼女は俺を励ます為に、この仕事に誘ってくれたのだろうか…? だとしたら、全タイで嘘ストリーキングをやらせようとしてた俺は、どうしようもない馬鹿だ。 さっきまでハシャいでいた自分が物凄く恥かしい。 やはりこの人は、小さくても年上の女性(ひと)だった。 そして自分はデカイだけガキだ……。 『先輩…ありがとう…』 ショックから立ち直りポツリと呟く。彼女は、何も言わず微笑んでいた。 その微笑みをサングラス越しに見つめる。 その笑顔がすごく魅力的に見えた。思わずこのまま抱きしめたくなる。 見詰め合う、着ぐるみオオカミと微笑み少女? 兎に角、何か言わないと気まずい…。 『ところで、バツゲ…』 「バター君から見て、あれは引き分けよね」 途端に笑顔がひきつった。 やっぱり、単に誤魔化したかった、だけかもしれない。 【 -終わりだよ。 全員集合!- 】 休園日。いよいよ、フィナーレに向けての練習が始まる。 大きな鏡が張られた稽古部屋にメイプルランドの全キャラクターが集合した。 吊り半ズボンの男の子ホット君。 エプロンドレスの女の子ケーキちゃん。 樹の妖精ミックス。 熊のメープル。 アライ熊のシロップ。 狼のバター。 兎のミルク。 総勢七体ものキャラクターが一同に会した。 ちなみにミックスは妖精と言っても、羽根のはえた可愛らしい奴ではなく カエデの葉がウロコ状に重なった松ボックリみたいな体形にサンタ顔が付いている。 はっきり言ってキモい。 そしてそれらのキャラクターに入っているのは…。 俺と先輩を除いて、一番若いのは兎のミルクに入る三十路を一歩こえた女性。 普段は、園内にあるレストランで働いているらしい。 他は…あまり言いたくない。 ホット君が娘に「お父さん!臭い」と言われた事を嘆く。ミックスが次の職場の事を憂う。 メイプルとシロップがそれに同調する。 クジ引きで負けたり、背が低いからと言う理由で選ばれた男達。 それでも最後のイベントを成功させようと、悲壮感漂う決意に満ちている。 言わば覚悟を決めた男達だ……そして、その熱意は見事な空回りを見せた。 (動きがゼンゼン合わねぇ…) ミックスとメープルが1テンポ遅れるのは重たい着ぐるみの所為だろうか? あと、ダンスが終わって腰を叩くのも勘弁して欲しい。 不安を抱えながらも練習の日々が過ぎる。 男達は、数日遅れの筋肉痛に耐えつつ営業日の僅かな時間に練習し 初日と比べると随分観られるモノになっていた。 何だか偉そうな言い方だが 干物にされかけた俺と比べれば、まだ甘いと言えよう。 しかし、あの厳しいレッスンは本当に必要だったのだろうか? 地味顔だのなんだのと言った事への報復ではないだろうか? ひょっとしたら、バイト自体が先輩の壮大なしっぺ返しかもしれない…。 だが、それだけは信じたくない自分がいる。 俺としては、好意的な理由で誘ってくれたと信じたい…。 残念ながら初めてのグリーティング以来、進展らしい進展もせず 先輩と後輩の馴れ合いのような日々が過ぎた。 このメルヘンチックなアルバイトも、もうすぐ終わりを告げる。 その時、俺はどうなるのか…。 また、ズルズルと無気力な日々に戻るのか? そうなったら今度はいつ、立ち直れるだろうか…? 『先輩は、ここが終ったらどうする?』 グリが終り控え室に戻った俺は聞くのを躊躇っていた質問を投げ掛けた。 『……』 先輩は無言。 『もしかして、地方のテーマパークへ行くとか?』 そうなったら、バイトが終わった時点で彼女ともお別れだ。 だが、幸い彼女は首を横に振った。 長いオサゲが背中に当りペチペチと、かすかな音をたてる。 『先輩、付き合ってる彼氏とかいるの?』 ペチペチ…。 『彼氏もなく行く宛てもない先輩に提案なんだけど…』 『……』 ケーキの笑顔がじっと見つめる。 『先の見えない者同士、一緒に暮らさないか?』 『…え?』 『つまりアパート借りて、そこを拠点に就職活動しませんか?と言ってる訳だ』 ポカンとするケーキ。だが、次の瞬間堰を切ったように笑い出した。 『笑うのは、返事をしてからにしてくれ』 『だって…変な人だとは、思ってたけど、ここまでとは…』 この人に変人扱いされるのは、心外だ。 『一応、これでも真剣なんだが…』 『判ったわよ。その提案にのって上げる。けど、一つだけ聞かせて』 先輩の口調がまじめな物に変った。 『素の私とケーキちゃんをやってる私。どっちが好き?』 『ケーキちゃん』 一秒も考えず即答した。 マスコットとパラサイト4